協議会メンバー紹介

坂井森林組合

住所/電話番号
福井県あわら市御簾尾15-6
TEL.0776-74-2120
代表者名
代表理事組合長 清水 次雄
設立年
1988年3月1日
構成人数
1844人(内准組合員351人)
事業・活動内容
森林整備事業、病害虫防除、立木の買い取り、販売、産業廃棄物(木屑)処理・運搬、木粉・チップ
HPアドレス
http://www.sakai-sinrin.jp/

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自己紹介

管内において、組合員所有林(坂井市・あわら市)などの森林整備(植林・育林)事業をはじめ、間伐を推進することで健全な森林整備を進めています。また、搬出された間伐材の有効活用を目指して、A材の直販、B材の安定供給、C材の木粉製造、木質ペレット製造。燃料用チップ製造施設を有し、木材利用のコスト軽減と地産地消を目指しています。
1000平方メートル以上の山林を所有している正組合員および組合施設などを利用する准組合員で構成されています。正組合員で総代者(228名)を選挙で選任し、年一回、組合の運営方針などを審議する通常総代会を開催しています。役員は、各地区から定数16名を推薦、任期3年間。事務職員(参事含む)11名、 現業作業員26名 臨時作業員5名です。
※当プロジェクト担当責任者 
・西川浩一 (参事)
森林組合職員として、37年間勤務。
・ 酒井洋美(燃料チップ販売部署/WOODリサイクルセンター)

プロジェクトに参加した理由

当組合が目指している、「管内から産出される木材(今回は不要木材)を管内において有効活用する」という地産地消に共感をいただいたものと思っています。なお、PTP(福嶋さん・吉村さん)さんとは、以前から名刺交換のお付き合いがあり、その関係でお声掛けがあったもとの思っております。
坂井森林組合では、2000年からリサイクルセンターが稼働しており、そこに搬入処理されている森林資源は、主に緑化基盤材(法面吹付用)燃料用チップ(石炭火力発電混焼用)でした。しかし、緑化基盤材販売は公共事業の発注量に左右され、燃料用チップは搬入先が遠路であるため運送コストが高く、石化燃料を多く使い運送することに矛盾を感じていました。
2006年より、組合で直営専属の搬出班を設置し、組合員山林の利用間伐を実施。そのなかで、これまで以上に間伐材(C・D材)が搬出される実績がわかりました。その木材の有効活用として地元の熱利用を提案されたことに感銘を受け、チップ原料製造調達を担うことにより組合員山林が整備され、なおかつ地域貢献できることを期待し参加しました。プロジェクトにおいて、燃料用チップ製造、運搬、品質管理されたチップ製造と安定供給を担っていきたいです。

木質バイオマスエネルギーについて

東北大震災による福島第1原子力発電所の事故以降、原発依存のエネルギー供給体制が見直され、エネルギーミックスが議論されるようになりました。そのなかに木質バイオマスエネルギーは多少なりとも含まれていますが、期待度は低く、稼働計画がある大型発電施設への木材原料安定供給は不安視されています。

発電側の収支計画は原料を施設の50キロ圏内で調達するものですが、それを安定的に調達できるか、川上側(森林組合・林業企業など)の実情の詳細な調査はなされておらず、協定書締結などの書面でのみ大きな事業を進めることに疑問を感じています。よって、木質バイオマスがヨーロッパなみに認識されるには、かなりの時間がかかると思われます。

地域には、利用されない(利用を考えない)森林資源がたくさんある現状を踏まえ、自家用熱利用(地域単位の利用)を促進すべきだと考えます。木質バイオマスエネルギーは、地産地消型で小規模の熱利用、小型発電などで活用すべきです。

若者が都会で就職し生活するなか、地域社会においては、地方で家庭がもてる産業「田舎の会社づくり」があり、近所づきあいで助け合う地域社会にもどる考えも大切でしょう。
儲けたものが偉いのか?立派な持家があるものが成功者か?日本は、民主主義の名のもとで歪んだ社会をつくり、問題点がわかりながら見過ごし、その結果、元に戻すことなくさまよう社会になってしまいました。ゆっくり暮らすことが、地域社会が元気になる方法ではないでしょうか。

プロジェクトへの思い

小さなプロジェクトであるところが魅力であり、大きな改革になる可能性があります。チャレンジと失敗を恐れないことが今後の課題。国産「もりもりバイオマス」ボイラ製造をやってみたいです。ますます元気な協議会にしていきましょう。そして、皆さんが素晴らしいと思うような成果を期待してください。

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