協議会メンバー紹介
共立工業株式会社
- 住所/電話番号
- 神奈川県相模原市緑区橋本台2-6-15
TEL.042-773-3553 - 代表者名
- 上野 賢美
- 設立年
- 1956年
- 構成人数
- 31名
- 事業・活動内容
- ボイラー・圧力容器、環境機器、真空機器設計・製造・据付
- HPアドレス
- http://www.kyo-ri-tsu.com
自己紹介
ボイラー・圧力容器のプラント機器および廃棄物系バイオマスの分別・乾燥機などの環境機器を主に、各種真空機器・自動化機器の設計・製造・据付までを行っています。エンジニア・設計技術者(機械設計・電気設計・配管設計)、製缶加工作業者(板金・溶接加工)、機械加工作業者(金属加工)、工事・メンテナンス作業者がおります。
プロジェクトの担当者は建部義弘(たてべよしひろ)です。製缶加工部門の製造管理が主ですが、ボイラー・圧力容器をはじめとする機械設計が本職です。弊社は小規模なので、管理業務のかたわら設計業務・エンジニア・営業など、あらゆる業務を兼任しています。
プロジェクトに参加した理由
弊社は元々、廃棄物系バイオマスの処理機械を製造していますが、木質バイオマスボイラーの試作機を作るなど、木質バイオマスボイラーを自社製造したいと考えていました。いろいろと模索しているなかで、海外の優れた木質バイオマスボイラーの存在を知り、とりあえずは輸入して国内展開しようかと考えていたところに当プロジェクトと出会いました。施工・工事関係でお役に立てればと考え、参加しました。
エネルギーの地産地消や森林を育てて木材資源を有効活用する取り組みは、弊社のような機械屋には発想がなく深く感銘しました。有る原料をどう処理するかだけではなく、どうやって育てて、どう活用するかを考えているところが良いですね。そして、林業関係者や地域の方々が一体となって、地域雇用や観光客集客といったあらゆる可能性を探りながら地域づくり活動を行うことは、素晴らしいです。また、弊社のように物を「造る」だけでなく、地域を「創る」という幅広い発想に賛同しました。さまざまな分野の関係者の皆さんとの交流も非常に勉強になります。
弊社はモノづくりの会社です。当プロジェクトでは、バイオマスボイラーおよびボイラー周りの設備設計から工事関係までを受け持ちたいです。設備費・工事費などの施工コストの低減に、弊社のノウハウが生かせれば幸いです。
木質バイオマスエネルギーについて
東北大震災での原子力発電問題からエネルギー自給率の低い日本の現状が浮き彫りになりましたが、弊社においてはそれ以前より、廃棄物系バイオマスの有効利用の一環でエネルギー化(バイオガス化・固形燃料化)に関わっています。そのなかで一番の問題は、設備のイニシャルコストとランニングコストの高さです。太陽光、風力、水力、地熱などの無料で入手できる再生可能エネルギー源のランニングコストはほぼ掛からないので、イニシャルコストを抑えれば回収できます。しかしバイオマス燃料の場合は、燃料の調達・加工・輸送・運転などでどうしても化石燃料や電気を消費します。エネルギーを作るためにエネルギーを消費するという構造は、現時点では避けては通れません。そこをいかに解決して、化石燃料に頼らずに消費電力を抑えていくかが大事です。とはいえバイオマスは、ほかの再生可能エネルギーよりも安定したエネルギー源になるポテンシャルを持っていると思います。
当プロジェクトでも掲げている地産地消のエネルギーであることが、一番重要です。地元の森林資源を有効利用して森を育てて循環させる、エネルギー消費型社会から脱却した循環型社会への転換。これを地域社会に浸透させてより身近にし、誰もが自然エネルギーの大切さを知っている地球にやさしい社会になることを期待します。
地域社会を元気にするには、地域に人を呼び込むことが大切です。そのためには、地域が一体となり町おこしを進め、バイオマスタウンとして魅力的な観光資源に育てることが必要です。地域の方々が興味を示すことはもちろんですが、他県の方にも興味を持ってもらえるような施設や企画を考えて人を集めれば、地域社会も自然と元気になると思います。福井といえば「あわら三国」「バイオマス」と言われるような町づくりができれば最高です。
プロジェクトへの思い
森林組合や旅館、ホテル、観光施設など、地元の幅広い方々が協力し、みんなが地域の活性化のために知恵や力を出し合っている姿勢に非常に魅力に感じます。単にバイオマスを使ってエネルギーを作り供給するだけではなく、それをどう地域の活性化につなげるのか、いろいろな可能性を探りながら地域一体で考えていける体制に可能性を感じます。
まずは当事業を成功させることが第一ですが、この活動を広めて地域の方々に理解してもらい、浸透させていくことが大事です。PR活動を通して、興味のない方にも興味を持ってもらえるような活動にする必要があると思います。
地域の子供たちにも、バイオマスエネルギー事業の大切さや循環型社会の構造を理解してもらいたいですね。 小・中学校などの授業の一環で森林に入ってもらい、木の伐採から加工、ボイラーの稼働まで実際に体験して興味を持ってもらえるような企画をやりたいです。私は長年PTA活動に携わっていましたが、当時このような活動をしていたら、真っ先に体験ツアーを企画して、子供たちに体験させていたと思います。次世代を担う子供たちが率先して循環型社会に溶け込んでいける土壌づくりが大切です。
弊社は福井が地元ではありませんが、当協議会に参加させいいただき非常に感謝しています。ホテル・旅館関係者の方々や地元企業の方々と交流させていただき、いろいろと勉強になっています。メンバーのみなさま、ありがとうございます。微力ながらお力になれれば幸いです。今後ともよろしくお願いします。 福井県あわら三国はバイオマス事業で「もりもり」と、未来の日本を「がっちり」つかみたいと思います。 ご声援よろしくお願いします。