なんでも質問コーナー
どういう取り組みですか?
あわら市、坂井市三国町の観光施設の熱源として、化石燃料の代わりに県産木材の廃棄部分を活用します。森林の適正管理と維持可能な循環型社会づくりに取り組みます。2014年度から3か年計画の事業です。具体的にはあわら温泉の旅館などに県産材の薪やペレットを使用するストーブを設置します。今後は三国町内のホテルなどに木質ボイラを取り入れ、給湯の加温などに利用する予定です。
どんな人たちが関わっているの?
福井市のマルツ電波や坂井森林組合、あわら温泉の旅館など約30団体で構成する「あわら三国木質バイオマスエネルギー事業協議会」の他、県やあわら市、坂井市がオブザーバーとして参加しています。
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燃料としてどこのどのような木を使うのですか?
坂井森林組合が山から運び出した間伐材を、薪や木質チップ、ペレットに加工して燃料として活用します。また柳やポプラなど成長の早い樹木を栽培して、燃料として使用できないか実証実験も行っています。
福井の山の現状は?
県土の75%を誇る福井県の森林ですが、荒廃が問題になっています。荒廃した森林が増えると、台風や大雨による土砂災害を起こす危険性が出てきます。老いた木は二酸化炭素を吸収する働きも低下しているため、新たな木の成長を促すためにも伐採して、植林・育成のサイクルを作る必要があります。
燃料にするために木を切ることは自然破壊ではありませんか?
燃料にするためだけに山から木を伐採することはありません。一本の木からは建築材として使用できない部分が4割近く出てしまいます。そういった端材をチップやペレットに加工しているため、むしろ伐採した木を余すことなく、もったいないものを使う仕組みといえます。
木を燃やすと「CO2(二酸化炭素)」が増加するので環境破壊ではありませんか?
燃焼により発生した「CO2(二酸化炭素)」はその地域の森林・植物が吸収。成長してその土地で利用されていれば、大気中の「CO2(二酸化炭素)」が増えることはありません。