採択団体の紹介

NPO法人里豊夢わかさ
ふれて学ぶ自然体験活動

自然体験活動を通じて、子ども文化の復活、子ども達の里山への関心向上、
自然の中で過ごす心地よさ、楽しさを味わうプログラムの実施

企画名 ふれて学ぶ自然体験活動
開催地 里山「のとのの里」(福井県三方上中郡若狭町)
開催時期 平成27年9月〜平成28年7月(月に1回のペースで実施)
主催 NPO法人里豊夢わかさ
連絡担当者氏名 前田勉
連絡担当者TEL 0770-62-2525
団体URL http://rihoumwakasa.jimdo.com/
団体プロフィール
自然環境の保全、子どもへの環境教育、地域の活性化に寄与することを目的に設立。ミニ植樹祭を継続実施する他、年8〜9回の主催事業、PTA親子事業、学童保育の自然体験活動、林業学習、大学生の林業実習の受け入れなどを行う。平成21年度には、全国植樹祭嶺南地域会場植樹会場の指定を受け、実施した。
企画趣旨・概要
自然体験活動を通じての子ども文化の復活、子ども達への里山への関心向上、自然の中で過ごす心地よさ、楽しさを味わうことをねらったプログラムを実施する。
・自然体験活動:ネイチャーゲームやネイチャークラフトなど四季の自然にふれて学んだり、自然観察、昔の遊び道具などのものづくりを行う。
・林業体験活動:雑木の伐採と加工、放置除伐材で薪作り(玉切り・薪割り)
・自然環境保全・再生活動:ミニ植樹祭、植栽木の管理
・野外料理関係:石窯でピザ・パン作り、山菜料理、バームクーヘンづくり、おはぎづくり、昼食作り(焼きそば、流しソーメン、ぶっかけうどん、チャーハンなど)
プログラム内容
2015/9  稲刈り 草花のたたき染め パン作り
2015/10 第8回ミニ植樹祭植栽活動 芋ほり  花炭作り ハロインパン作り
2015/11 雑木の伐採と薪作り 落ち葉遊び ピザ作り
2015/12 わら細工 リースパン作り
2016/4  山菜取りと山菜料理 草花遊び パン作り
2016/5  サツマイモの苗植え 巣箱づくり パン作り
2016/6  薪作り ネイチャーゲーム ピザ作り
2016/7  竹を使ったステージ作り 流しソーメン パン作り

中間報告 平成27年9月~平成28年2月

 

里豊夢わかさの活動目的は、子どもたちが身近なところにある里地里山を中心とした自然に関心を持つことと、長年にわたって受け継げられてきた「子ども文化」の火を消さないよう、次世代へつなぐ担い手になることである。そのため、我々の活動は派手さはなく、親切さもない。五感を使った自然の中での活動を通して子どもたちが自ら学んでいくものであると捉え、体験活動を行っている。

活動日は、主に日曜日をあてているが、休日ともなれば各地でいろいろなイベントが開催されており、少子化のなか弱小の活動団体は、資金面でもPR面でもひけをとり、活動のみならず、団体の存続にもつながりかねない状態に追い込まれている。ただ、細々とではあるが、我々の活動に賛同し参加協力しくれている家族・スタッフに支えられ、継続していたいと考えている。 設立10周年を迎える次年度も

これまで同様、子どものころに自然と触れた原体験こそが自然環境を守るエネルギーにつながるという信念を持って活動していきたい。子どもたちには失敗を恐れることなく、本来持っている感性や適応力を大切に、可能性を大いに発揮できる場となるような自然体験を提供していきたいと考えている。

 

【今後の予定】 自然活動体験

 

2016年6月19日 (日)薪作りと花炭づくり

①薪割り②ネイチャークラフト③花炭づくり④ピザづくり

2016年7月17日(日)夏をたのしむ

①竹細工 ②流しソーメン ③水遊び ④ストーンアート

 

 


雑木林に憩いのステージを作成

間伐放置材の活用として、玉切り、薪割りを行った

自作のソリで雪遊び


最終報告/総括

 

今年度「もりもりプロジェクト」のご支援を受け、子どもたちが本来持っている冒険心や探究心が発揮でき、豊かな人間関係が構築できる活動に取り組んできた。その思いは、かつて、自然は身近な存在であり、自然の中での遊びをとおして多くのことを学び、伝承してきた子ども独自の文化の復活である。このことを意識し、本プロジェクトで取り組んできた主なことは以下の3点である。

1.主役は子ども

大人が描いたものを子どもたちに要求するのではなく、たとえ幼児であっても自分のできることを見つけて取り組むようにしている。その結果、命令や指示で動くのではなく、自分のできることを見つけ、今何をすればよいかを考えるようになり、行動できる子どもたちが育ちつつあるのが成果の第一に挙げられる。ただ、子どもたちが一番のびのび自分を出して遊んでいるのは、フリータイムの時である。子どもたちからは教わることとても多い。

2.異年齢集団による豊かな体験

少子化で兄弟も少なく、我慢することや相手を思いやる機会が機会が少ない環境の中、異年齢集団の活動は大いにその効力を発揮している。自然発生的に小さい子が取り組むときは上の子が温かく見守ったり、そっとフォローできている。こうして、子どもは育っていく。

3.里山の四季の移ろいを肌で感じる。

「春の里山体験」から「冬遊び」まで、それぞれの季節の特性を生かし、自然に親しむ活動を行ってきた。四季の里山探検やネイチャゲーム、自然素材でものづくり、間伐放置材でまきづくりとその活用などで自然に対する意識は向上し、子どもたちの感性に圧倒されている。自然が人を育てる。

 

 


切り出した竹を雑木林の高台まで運びあげてステージづくり。ロープで固定するまで、ほとんど子どもたちが協力し合って仕上げた。

重くて山から引きずりおろすのに苦労した丸太を4年生と5年生の子どもが玉切りに挑戦。本格的なのこぎりで扱いも難しいが、交替して1本すべて切り終えたのは感心した。

初参加の4歳児を2歳から参加している3年生の女児が担当を名乗り出た。自分が学んできた「つかず離れず」の姿勢で接している。一人でさせたり、手を添えたりとその気配りに感心させられる。


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主催・共催・後援

  • 主催:
    あわら三国木質バイオマスエネルギー事業協議会
  • 共催:
    福井新聞社
  • 後援:
    福井県
  • 後援:
    あわら市
  • 後援:
    坂井市